『ラウダート・シ』パート2、『ラウダーテ・デウム』公布

10月4日、教皇フランシスコは8年前に出された環境に関する回勅『ラウダート・シ――ともに暮らす家を大切に』パート2として、気候危機に関する使徒的勧告Laudate Deum(=神をたたえよ)を公布しました。カトリックの信者に限定せず、善意あるすべての人に向けて呼びかけられたものです。

書名を「神を賛美せよ」とした理由については、「人間が神に取って代わろうとすれば、人間自身にとっての最悪の敵となるからです」(73 仮訳)と語っています。

正式な日本語訳はもう少し先になりますが、間もなく始まるCOP-28に向けた祈りや行動のため、わたしたち「ラウダート・シ」デスクも可能な範囲で内容を紹介していきたいと考えています。

「お断り」…正式日本語版発行までは、タイトル含め仮訳です。随意、差し替える可能性があります。

概要
『ラウダート・シ』の後もわたしたちの対応が不十分であったこと、わたしたちの暮らす世界が崩壊しつつあり、後戻りできない臨界点に近いことへの警告です。激甚化する自然災害の要因となる気候変動の影響が深刻化する中、この秋にドバイで行われるCOP-28(気候変動枠組条約締約国会議:11月30日~12月12日)に向けた、真剣な回心と、具体的取り組みへの緊急の訴えです。
わたしたちカトリック信者には、科学的・社会的責任に加え、信仰からの要請、霊的基盤があることを思い出させてくれます。